感情が大きく動くとき、私たちはそれを抑えようとしたり、理由を探したりしがちだ。
けれど、そのどちらも、今の感覚から少し遠ざかってしまうことがある。
ゆれている自分を直そうとする前に、まず一緒にいるという選択もある。
思考を止めない瞑想は、感情を消すためのものではない。
浮かんでくる考えや言葉を、そのままにしておく。
ただ、「今、考えている」と気づく。
それだけで、感情と自分のあいだに、ほんの少しの距離が生まれる。
目を閉じ、呼吸をひとつ感じる。
胸やお腹の動きに意識を向ける。
もし、頭の中で同じ言葉が繰り返されても、無理に止めなくていい。
「また浮かんできた」と気づいて、呼吸に戻る。その繰り返しが、静かな余白をつくっていく。
感情は、波のように現れては消えていく。
揺れをなくそうとしなくても、やがて形は変わる。
大切なのは、流れの中にとどまることではなく、岸から眺める視点を持つことかもしれない。
感情がゆれたとき、この短い時間が、自分を責める前の小さな居場所になりますように。

SASA
アート、音楽、ファッションを愛するmellowエディター(34歳♀)。日常の中にある「小さな気づき」をすくい上げ、今日をほんの少しやわらかく。



